アイシングとは?

アイシングの目的としては怪我をした時に、応急処置に用いられる事がよく知られています。
しかし近年では運動後や、運動前のケアとしてアイシングが行われるようになってきました。
アイシングによって、筋肉や関節の痛みに対する鎮痛効果が得られるので、ウォームアップ時にはその効果を利用することで、痛みを感じることなく始動できます。

また、骨格筋内の感覚受容器である筋紡錘(きんぼうすい)の活動低下によって筋肉の緊張が緩和され、それに伴う可動域アップを目的としています。
冷却効果が持続している時間内にウォームアップを開始すれば、疼痛を緩和した状態でより効果的な始動ができるので、スムーズに活動期へと移行できると考えられています。

アイシングの効果

(1)アイシングした部分の温度を低下させる
(2)細胞の新陳代謝を低下させる
(3)局所の炎症が軽減する
(4)痛みを和らげる
(5)血液循環への影響
(6)筋肉の緊張を和らげるリラクゼーション効果
(7)治療期間の短縮

注意点

アイシングにより局所の神経や筋の活動が低下しているので、アイシング後の運動はダッシュなどの俊敏な動作は行わず、ストレッチなどの軽度なものにとどめる。
また糖尿病やアルコール性末梢神経炎などの局所の知覚神経鈍麻、リウマチ、レイノー症(指先が冷えて白くなる)、局所の血管性循環障害をもつ人や冷却に過敏な人はとくに注意が必要(アイシングによって凍傷の恐れがある)。

前記のような障害をもたない人でも、長時間冷やしすぎると凍傷になる恐れがあります。
冷却部位に感覚がなくなってきたらアイシングを一時中断し、皮膚の温度や感覚が戻ってきてから再開しましょう。
10~15分を目安の時間として数回繰り返すのがいいでしょう。

また夏は、屋外で運動をすると酷使した筋肉などによって体温が上がりやすいので、アイシングによる冷却効果は得やすくなります。
一方、冬は気温も低いので、練習後は素早く屋内に移動して、暖かい場所でストレッチングやアイシングを行いましょう。

正しいアイシングの知識を持つと運動後のケアだけでなく、運動パフォーマンスの向上や日常生活においてもいい効果が得られるので有効活用することをお勧めします。

以上のことを注意しながら、何らかの症状がある場合は、早めに信頼のおける整骨院などにご相談ください。
様々な状態にも対処できる豊富な知識や経験を持った柔道整復師や鍼灸師などの先生方にしっかりと診てもらいましょう。