腱鞘炎が起こりやすい人というのは、普段生活をしている中で手をよく使う人に多く起こります。例えば、パソコンでの作業、文字の書きすぎ、楽器の演奏、手をよく使うような仕事などです。また、さらに、糖尿病や関節リウマチ、人工透析を受けている方にも起こりやすいです。糖尿病の方は、末梢の血液が滞ることや、炎症を起こすと治りにくいことから、腱鞘炎を起こしやすくなります。

・腱鞘炎の種類

手には、手首から指先にかけて腱と腱鞘という組織があり、指を曲げ伸ばしするときには、腱が腱鞘の中を往復するように移動していきます。腱鞘炎とは、この腱鞘が何らかの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱鞘を通過する腱と腱鞘がこすれ合い、腱と腱鞘に炎症が起こって痛みが起こる病気です。

・ドケルバン病

ドケルバン病とは、手首の親指側に生じる腱鞘炎で腱の通る部分が狭くなり、腱とこすれることで生じます。親指を良く使う40代後半の女性に多い傾向にあります。また、妊娠しているときや出産直後の女性にも起こりやすく女性ホルモンが関係していると言われています。
主な症状としては、手を使うとき、親指を深く曲げた状態で手首を小指側に曲げたときに手首の親指側に痛みが生じます。症状が重い場合は患部のしこりに触れることができます。

ドケルバン病の自己チェック法

1.親指を他の指で覆うように軽く握る
2.親指側を上にした状態から、ゆっくりと手を下の方に向け、下げる。
この時に手首に強い痛みが出る方はドケルバン病の疑いがあります。

・ばね指

親指の付け根あたりに腱があり、この腱があることで指を曲げることができます。この腱の通る部分と腱がこすれて摩擦が起きることで炎症がでて、腱に肥厚のようになって生じます。この状態の時に腱の通る部分がスムーズに擦れなくなり、いわゆるカクカクした動きになります。これがばね指です。指の屈伸に合わせてカクンとなり、症状が重いと曲げたまま伸ばせなくなり、伸ばすときにばねのように伸展する現象が生じます。主に若い女性や指を使いすぎている方に多いです。