背中の痛みとひとことで言っても、胸の背中側が痛むものや、みぞおち周辺の背中側が痛むものなど広い範囲に及びます。
背中のこりや筋肉痛などからくるものが多く、大半は気にしなくてよい症状ですが、なかには脊椎や内臓の疾患によるものなど、重大な疾患に繋がるものもあります。

日常生活から考えられる原因

長時間同じ姿勢でいることによる筋肉の緊張と疲労

長時間座ってパソコンに向かっていたり、立ちっぱなし、中腰など、無理な姿勢を続けると背中の筋肉が緊張します。
そして時間の経過とともに筋肉が疲労し、血行が悪くなって背中にこりや痛みを引き起こします。

過剰な運動や無理な負担

過度の運動によって筋肉が疲労し、緊張を強いられた背中の筋肉が痛みを引き起こします。
また、背中に無理な力がかかるような動作を行うと、急性の背部痛を招くことがあります。

背中の痛みの原因となる主な疾患

背中の痛みを引き起こす代表的な疾患は、椎間板へルニア、変形性脊椎症、頸椎(けいつい)の損傷(むち打ち症)など整形外科の領域の疾患が大半です。
結石や胆石症、膵臓の疾患や骨粗しょう症なども背中の痛みを引き起こします。

他には、風邪やインフルエンザ、腎盂腎炎(じんうじんえん)、帯状疱疹(帯状ヘルペス)など細菌やウイルスの感染によって背中の筋肉が痛むこともあります。
さらに心筋梗塞や狭心症など心臓疾患の発作では、胸に起こる痛みが背中にまで及ぶことがあります。

日常生活でできる予防法

姿勢に気をつける

パソコンなどのデスクワークで座り続けることの多い人はいすに深く座り、背骨を伸ばし、膝、足首が90度になるように高さを調節するなど、姿勢に気を配りましょう。
また、寝るときの高すぎる枕も背中の筋肉に負担をかける原因になりますので、注意が必要です。

肩と背中の筋肉を鍛える

日頃から、腹筋と背筋を鍛える運動を心がけましょう。
仰向けに寝た状態で腰の下にたたんだタオルを当て、自転車を漕ぐように空中で足を回す動作は、腹筋と背筋を同時に鍛えることができます。

一定時間ごとにストレッチをする

立ち仕事や座り仕事が続くと、背中の筋肉が緊張してこりを感じます。
手を上にあげて体を伸ばしたり、肩や首を大きく回すなど、簡単なストレッチを数時間ごとに行うことで、筋肉の緊張がやわらぎます。

ぬるめのお風呂にゆっくりとつかる

40℃前後のぬるめのお湯にゆっくりとつかることで、血行を促進して背中の筋肉の疲れやこりを改善することができます。
入浴中に背中を伸ばしたりすると、さらに血行改善の効果があります。

対処法

冷やして炎症を抑える

過激な運動などで背中に急激な痛みを感じた直後や、痛みのある部分が熱を持っていると感じるときは冷やします。

背中を温めて血行を良くする

背中の痛みの発症直後は炎症を鎮めるために冷やしますが、炎症が軽減したら血行を良くして回復を促すために、ホットパックや使い捨てカイロなどで腰を温めましょう。

ほど良い刺激のマッサージを受ける

ほど良いマッサージは、血行を良くして回復を促す効果があります。
周囲の人にマッサージをしてもらう場合や、自分で行う場合は、さする、軽く押す、もむ程度の軽い刺激に留めておくのがいいでしょう。